「沖縄の水道水は飲まない方が良い」
こんな話を聞いたことがある方もいらっしゃるんではないでしょうか?
私たちも沖縄移住前に何度か目にしていて、「本当に飲めないのかな…?」と気になっていました。
結論として私たちは、
水道水は飲んでいません。
どうしてかと言うと、
うがいをしていても、なんとなく鉄っぽい変な味や不思議なにおいがするんですよね・・・
うわさに聞いていた通りでしたが、やはり直接飲むのは厳しいなと感じました。。
調べた結果、「沖縄の水道水が飲めない」と言われている要因がいくつかあることがわかったので、今回まとめてみました。
「沖縄に住んでいる人は飲み水をどうしているのか?」も一緒にお伝えしていきます!
沖縄の水道水が飲めない理由4つ
硬水
沖縄本島は、中南部の地層が琉球石灰岩でできていることから、水源にカルシウムが多く含まれ硬度が高くなるそうです。
(本島内でも硬度の低い場所と高い場所は地域差があります。)
海外のミネラルウォーターは硬水が多いですよね。
硬水には、カルシウムやマグネシウムが豊富に含まれているので、デトックス効果が高いなど良い点もありますが、
慣れていない人は、独特の苦味をかんじたり、お腹を壊したりする人も多いようです。
ご飯の旨味も落ちてしまうと言われています。
本土に住んでて軟水に慣れている方は、特に違和感を感じやすいのかもしれません。
また、硬水には石灰分が多く含まれているので、コップややかんに白い石灰(カルシウム)が付着することもあるようです。
ただ、最近では水の硬度を低くする施設が導入されていて、昔に比べると硬度は低くなっているそうです。
カルキが多く含まれている
カルキとは「次亜塩素酸カルシウム」のことです。
浄水場などで水系感染症の病原菌を消毒するために加えられますが、
沖縄の水はこのカルキの量がとても多いです。
身体に有害になる量ではないものの、その効力(残留塩素)が残ってしまい「カルキ臭」がしてしまうことがあります。
貯水槽の問題
沖縄は、過去に長い間「水不足」で悩まされていました。
そのため、一定量の水を溜めておくための貯水槽が造られている家が多いです。
私たちが住んでいるマンションにも貯水槽があります。
建物が古くなるとともに貯水槽も古くなるので、
老朽化による配管の詰まりや汚れによって、においや味に影響が出てしまうケースがあるようです。
有害物質(PFAS)が含まれている
沖縄県内のニュースでたびたび取り上げられていますが、
2016年に、発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS」が水道水から検出されました。
原因は、米軍基地内で使われている「泡消化剤」だといわれています。
これに関してはいまだに解決しておらず、安全性の面でも不安が残ってしまっている状況です。
じゃあ飲み水はどうしているの?
こういった話を聞くと沖縄に住むことに不安を感じてしまうかもしれませんが、
沖縄では水道水を飲む機会が少ない分、
売っている水が安かったり、ウォーターサーバーや浄水器を利用している方も多くいます。
沖縄で利用されているメジャーな方法
- ペットボトルを購入する
- 水の自販機を利用する
- ウォーターサーバーを利用する
- 浄水器を利用する
この4つについて、それぞれのメリット・デメリットをまとめました!
これから沖縄に移住予定の方は、自分たちの条件に合うものを選べるように、参考にして下さい。
ペットボトルを購入する
私たちも移住したばかりの頃は、スーパーで2ℓのペットボトルを購入していました。
2ℓのペットボトルが、安いもので1本60円程度で売っているので、東京にいた頃よりも安く買えて助かりました。
沖縄のスーパーでは、ペットボトルの箱売りもたくさん見かけます。
メリット
- 安く購入することができる。(安いもので1本60円(2ℓ)程度)
- 箱売りで大量買いできる。
デメリット
- ペットボトルのゴミが出る。
- お店に買いに行く手間がかかる。
ペットボトルのゴミがたくさん出るので、片付けや捨てるのに手間がかかって少し大変でしたね。
水の自販機を利用する
これは今まさに私たちが活用している方法です。
沖縄のスーパーやショッピングモールでは、水の自販機を置いているところが多いです。
専用のボトルを持って買い物をしている人もよく見かけます。
私たちが住んでいる地域では、5ℓ100円で水を購入できます。
(ボトル代は別途で350円かかりました。)
ボトル分を差し引いても、ペットボトルを購入するより安く抑えられるので、水の自販機を利用するようになりました。
メリット
- ペットボトルよりもコストを抑えられる。(5ℓ100円)
- ゴミが出ない。
デメリット
- 2人分だとすぐに無くなってしまうので、補充が頻繁で面倒。
- スーパーによって、扱っている自販機の種類が違う。(自販機の種類が違うと使用できません。)
私たちは、近くのスーパーで取り扱っているところが多い自販機にすることに決めました。
「ペットボトル」と「水の自販機」の料金比較
夫婦2人で1ヶ月にかかる費用(1日3ℓ消費として)
ペットボトルの場合(2ℓ60円):¥2,700
水の自販機の場合(5ℓ100円):¥1,800
となります。
こうして計算してみると、水の自販機の方が割安ですね。
ウォーターサーバーを利用する
ウォーターサーバーも、沖縄ではかなり普及しています。
沖縄県でのみ利用できるウォーターサーバーもいくつかあります。
少しコストはかかってしまいますが、配達をしてくれることで手間がかからないのでとても便利です。
【サーバーレンタル料無料】プレミアムウォーターメリット
- 家まで配達してくれるため、買いに行く手間がかからない。
- 気軽に「お湯」も出せる。
デメリット
- ペットボトルや水の自販機で購入するよりも、コストがかかる。(本体代や電気代など)
- 本土のウォーターサーバーは、沖縄県が配達不可のものや送料が高額になる場合があるので、注意が必要。
コストはどうしてもかかってしまいますが、買いに行く手間が省けるのはすごく助かりますね。
浄水器を利用する
浄水器を利用すると、水道水に混じった「不純物」や「余分なカルキ成分」を取り除いてくれます。
浄水器の種類はさまざまで、「蛇口直結型」「据え置き型」などがあります。
いちばん手軽に使えるのは、「浄水器付きのボトル」ですね。
水道水から簡単に浄水!シリカ水が作れます【高機能浄水器Welvina】メリット
- 価格が安いものもあり、コストを抑えられる。
- 水の量を気にすることなく使用できる。
- ゴミが出ない。置き場所に困ることがない。
デメリット
- 定期的に、カートリッジやフィルターの交換が必要。
- 浄水フィルターで除去しただけなので、完全に不純物が取り除けるわけではない。
水の質はあまり気にせず、手間や費用を抑えたい方は、浄水器を活用すると良いかもしれません。
まとめ
沖縄の飲み水問題について、私たちも移住した当初は困っていましたが、
そうは言ってもいろいろと選択肢があることがわかったので、今は安心して生活しています。
自分のこだわる条件に合うものを見つけられると、不便なく過ごせると思うので、ぜひ参考にしてみて下さい!
沖縄に来て困ったことシリーズは「クルマ編」「虫問題編」もあるので、興味のある方はご覧下さい。
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